
ファスト・ストキャスティクスの場合、特に%Kが日々敏感に反応を起こすために、
クロスが頻繁に発生してしまい、サインを明確に読み取りにくいという欠点がありました。
そこで、一般的には若干動きを緩めた、スロー・ストキャスティクスが利用されます。
スロー・ストキャスティクスでは%K(赤線)を除き、
%D(青線)とSlow%D(緑線)の2本のラインを用いて分析します。
見方はファスト・ストキャスティクスと同じです。
20~30%近辺にあったストキャスティクスが上昇し始めるあたりでの、クロスで買い、
70~80%近辺にあったストキャスティクスが下降し始めるあたりでの、クロスで売り。
▼スロー・ストキャスティクス (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)
ストキャスティクスは、相場のトレンドが長く続くと、
80%以上とか20%以下といった水準に張り付いてしまいます。
一方で、ボックス相場での投資判断や、トレンド転換を知るための指標として
ストキャスティクスは明確なサインを発します。